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CLOUD INFRASTRUCTURE / AWS / 2026.10

「新規受付停止」と「運用終了」は別の日

AWSの提供状況変更を、今すぐ棚卸しすべきもの・移行試験が必要なものに分けて読み解きます。

2026.10.29対象サービスの新規顧客受付に変更
2026.12.07Infrastructure Composer単独コンソール終了
2027.09複数サービスのサポート終了

3行要約

  • AWSは2026年9月29日、複数サービスの「メンテナンス移行」「終了予定」「終了済み」を公表しました。本記事の公開日は10月1日です。[^notice]
  • 直近ではInfrastructure Composerの単独Webコンソールが12月7日終了。VS Code内の機能や既存CloudFormationスタックまで一斉終了するわけではありません。[^composer]
  • SAP ASE向けBackint Agentの既存バックアップは推奨代替方式と互換でないため、移行前に復元して新方式でフルバックアップを作る計画が重要です。[^backint]

背景:サービスの「終了」は一律ではない

クラウドの提供状況には、新規顧客だけを止めるメンテナンス、一定期間を経て機能を終了するサンセット、すでに利用できないサポート終了があります。AWSの発表を「AWSの該当サービスが今日すべて停止」と読むのは誤りです。既存顧客の利用可能期間、API・コンソール・データの扱いを個別に確認する必要があります。[^notice]

何が新しい? 公表された期限を整理

AWSが2026年9月29日に公表した主な変更。日付はAWS原文の暦日
対象新規顧客既存顧客に関係する期限・影響
Infrastructure Composer単独コンソール10月29日から受付停止2026年12月7日終了。VS Code内のビジュアル編集と既存スタックは継続
Amazon Managed Blockchain10月29日から受付停止2027年9月29日以降は機能にアクセス不可
Amazon DevOps Guru10月29日から受付停止2027年9月30日以降はコンソール・API・Insightsが使えない
AWS Backint Agent for SAP ASE10月29日から新規顧客向け配布停止2027年9月29日サポート終了。旧形式の復元に注意
Chime SDK SIP Media Application / WorkSpaces Secure Browser10月29日から新規顧客向け提供停止既存顧客への運用・サポートは継続。終了日の発表ではない

Amazon Mechanical Turkは9月29日付でサポート終了済みとも発表されています。自社の依存がある場合は、個別のAWS Health通知と契約・データの扱いを直ちに確認してください。[^notice]

技術的なポイント:壊れる場所はサービスごとに違う

1. 画面単独コンソールを使っているか
2. API・IaCスクリプトやテンプレートに参照があるか
3. データInsights・バックアップを取り出せるか
4. 復旧代替先で実際に復元できるか

Infrastructure Composerは単独コンソールの終了が核心です。既存のCloudFormationテンプレートとスタックは影響を受けず、AWS Toolkit for Visual Studio Codeのビジュアル編集は継続します。単独コンソール利用者はテンプレートをローカルまたはS3に保存し、VS Codeの編集操作へ移るのが公式案内です。[^composer]

DevOps Guruは監視・異常検知・Insightsの依存を調べます。AWSはAWS::DevOpsGuru::ResourceCollectionとAWS::DevOpsGuru::NotificationChannelが終了後のスタック更新を失敗させ得ると説明しています。既存のアプリケーションやデータベース自体が止まるという意味ではありません。警報・異常検知はCloudWatch、運用調査はDevOps Agentが検討先として示されていますが、同等機能の自動移行ではありません。[^guru]

Managed Blockchainは利用形態で移行先が違います。Ethereum・Bitcoin・PolygonのRPCなら自前ノードや別のマネージドRPC、AMB Queryならブロックチェーンデータ提供元、Hyperledger Fabricなら別ネットワークや自前運用などが公式の候補です。エンドポイントだけでなく認証、履歴データ、確定条件を確認します。[^blockchain]

企業・開発者への影響:最優先は復元可能性

Backint Agent for SAP ASEで作成したS3上のバックアップは、推奨代替方式でそのまま復元できません。AWSはSAP ASE 16.1のネイティブS3バックアップ、Storage Gateway、第三者製品を代替に挙げ、移行期間中に旧方式で復元して新方式のフルバックアップを作るよう求めています。これは単なるエージェント入れ替えより重い作業です。[^backint]

また、SAP ASEネイティブ方式には公式資料上、S3バケットをus-east-1に置けない制約があります。設計時にリージョン、IAM権限、復元時間を試験してください。SAP HANA向けBackint Agentは今回の終了対象ではありません。[^backint]

導入手順・実践例:30分の棚卸しから

  1. AWS Health通知をアカウントごとに確認し、利用している対象サービスとリージョン、担当者、期限を一覧にします。公式のサービス別ページを一次情報として固定します。[^notice]
  2. リポジトリ内のIaCを検索し、DevOps GuruリソースやComposerで管理していたテンプレートを特定します。検索で見つからなくても、AWSコンソール内だけで作った設定がないか確認します。[guru][composer]
  3. DevOps Guruの過去Insightsが必要なら終了前にエクスポートし、通知・警報の代替を並行稼働させます。[^guru]
  4. SAP ASEは旧バックアップからの復元、新方式でのフルバックアップ、その新バックアップからの復元を別環境で通し試験します。旧ファイルを先に消さないでください。[^backint]
  5. Managed BlockchainはRPC方式・接続先・認証・履歴参照を棚卸しし、移行先へ段階的にトラフィックを切り替えます。[^blockchain]

リスクと限界

終了日だけで優先順位を決めないでください。 編集上の判断として、締切が2027年でも「旧バックアップと新方式が非互換」のSAP ASEは早期に復元試験すべきです。一方、Composerの既存スタックは継続するため、無用な再構築は避けられます。[^backint][^composer]

移行先の機能・料金・リージョン・監査要件は利用状況で変わります。本記事は影響の切り分けであり、個別システムの移行保証ではありません。AWSはサービス別文書とサポート窓口を案内しています。[^notice]

今後注目すべき点

10月29日の新規受付変更、12月7日のComposer単独コンソール終了、2027年9月の各サポート終了を追います。期限や代替手順は更新され得るため、移行直前にAWS Healthとサービス別公式文書を再確認してください。

最終確認日:2026年10月1日(日本時間)。AWSの発表日:2026年9月29日。[^notice]

参照元

[^notice]: AWS公式:Service Availability Updates(2026年9月29日) [^composer]: AWS公式:Infrastructure Composer end of support [^guru]: AWS公式:Amazon DevOps Guru end of support [^blockchain]: AWS公式:Amazon Managed Blockchain end of support [^backint]: AWS公式:Backint Agent for SAP ASE end of support

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