<style> .us-hero{padding:clamp(24px,5vw,46px);border-radius:24px;color:#fff;background:linear-gradient(125deg,#13223f,#224aa1 55%,#19a6a0)}.us-hero h2{color:#fff;margin:.35em 0}.us-kicker{font-size:.78rem;font-weight:800;letter-spacing:.14em}.us-grid{display:grid;grid-template-columns:repeat(3,minmax(0,1fr));gap:12px;margin:22px 0}.us-card{padding:18px;border:1px solid #c8d8f8;border-radius:16px;background:#f2f7ff}.us-card strong{display:block;color:#174592;font-size:1.12rem;margin-bottom:7px}.us-flow{display:grid;grid-template-columns:repeat(4,minmax(0,1fr));gap:9px;margin:18px 0}.us-step{padding:15px;border-radius:14px;border:1px solid #b7e6e5;background:#effcfb}.us-step b{display:block;color:#086c69}.us-table{overflow-x:auto;margin:20px 0}.us-table table{min-width:590px;width:100%;border-collapse:collapse}.us-table th,.us-table td{border:1px solid #cbd5e1;padding:11px;text-align:left;vertical-align:top}.us-table th{background:#e8f2ff;color:#173e7a}.us-note{padding:16px 19px;margin:20px 0;border-left:5px solid #e69a20;border-radius:10px;background:#fff8e9}@media(max-width:760px){.us-grid,.us-flow{grid-template-columns:1fr}} </style>

BUSINESS AUTOMATION / 2026.10

分析データから、実際の業務アクションへ

Snowflakeの統制済みデータをUiPathから参照し、逆方向にはSnowflakeから自動化を呼び出す。連携拡張の意味と、現場で先に確認すべき境界を整理します。

3行で要約

  • UiPathは2026年9月30日(米国発表日)、Snowflakeとの連携拡張を発表しました。Data Fabricによるゼロコピー参照、Snowflake側からの自動化呼び出し、Snowflake Marketplaceでの提供が柱です。^announce
  • 「ゼロコピー」は恒久的なデータ複製を避ける設計であり、クエリ結果が一切ネットワークを流れない、費用がゼロになる、という意味ではありません。[zero][entity]
  • まず読み取り専用の小さな業務から試し、Snowflake側の権限、UiPathの実行権限、監査ログ、クエリ費用を分けて検証するのが実務的です。

背景:データ基盤と「仕事を動かす仕組み」の距離

Snowflakeには販売・請求・在庫などの分析用データが集まります。一方、担当者への確認依頼、基幹システムの更新、例外処理は別のワークフローやロボットが担当します。従来のようにデータを別システムへ定期コピーすると、鮮度、権限、複製先の管理が課題になります。UiPathは今回、この距離を縮める連携を発表しました。これは提供元が示す狙いであり、個々の環境での性能や費用削減を保証するものではありません。^announce

なお両社の連携自体は新規ではありません。UiPathは2022年に双方向のデータ統合を発表しています。2026年の新しい点は、Data Fabricによるゼロコピーのフェデレーション、Snowflake CoCoからUiPathのスキルを使う経路、Marketplace掲載など、対象機能の拡張です。^history

今回、何が新しいのか

01 / Snowflake → UiPathData FabricがSnowflakeのデータを直接参照し、自動化やエージェントに業務コンテキストを渡す。
02 / UiPath → Snowflake側Snowflake CoCoからUiPathのエージェント型スキルを呼び出し、Snowflake側を起点に業務処理を開始する。
03 / 導入経路UiPathがSnowflake Marketplaceに掲載。共同利用者が連携を探しやすくなる。

ここでいうCoCoのスキルはCoCoに最初から組み込まれているわけではなく、連携を通じて利用可能になるとUiPathは説明しています。導入前に契約、提供リージョン、必要な接続設定を個別に確認してください。^announce

技術の要点:「ゼロコピー」と「読み取り専用」を分けて考える

UiPathの文書では、Data Fabricのフェデレーション・エンティティは外部ソースにクエリを送り、その都度データを取得します。UiPath側に同じレコードを永続保存するネイティブ・エンティティとは異なり、外部データを複製しません。ただし、処理に必要なクエリ結果は取得されます。[entity][zero]

UiPath Data Fabricのデータ保持方式の違い
観点ネイティブ・エンティティフェデレーション・エンティティ
元データの場所UiPath側に保持Snowflakeなど外部ソースに保持
参照時保持済みデータを読む外部ソースへ問い合わせる
今回の設計での役割処理結果などの管理先として検討統制済みデータの読み取り口
注意点複製・同期の管理外部接続、権限、クエリ負荷、応答時間

公式文書では、フェデレーション・エンティティは読み取り専用です。また、UiPath側の「ロールベースのレコードアクセス」の切り替えはフェデレーション・エンティティには適用されず、外部ソース側でアクセスを管理します。つまり「UiPathで見えないはず」と推測せず、Snowflakeロールと接続アカウントの権限を実際にテストする必要があります。[^entity]

企業・開発者への影響:データ統制と実行統制を別々に設計する

データ閲覧権限があることと、請求・発注・顧客通知を実行してよいことは別です。編集上の推論として、連携を評価する際はデータ側のSnowflake権限とアクション側のUiPath権限・人による承認を独立した境界に置くと安全です。UiPathはMaestroでエージェント、ロボット、人の作業をオーケストレーションすると説明していますが、承認フローの設計は利用企業側の責任です。^announce

評価の焦点 「コピーがないから安全」ではありません。どの接続IDが、どの列を、いつ読み、誰の承認で何を実行したかを追えるかが重要です。

実践例:請求例外の確認を小さく始める

以下は導入設計の例であり、完成済みテンプレートの提供を示すものではありません。

1 / 範囲を絞るSnowflakeに例外請求の読み取り専用ビューを作り、不要な個人情報の列を除く。
2 / 接続するData FabricでSnowflakeを外部ソースに選び、フェデレーション・エンティティを作る。
3 / 人が判断するUiPath側で担当者に例外を提示し、承認・差戻しを分ける。
4 / 実行と監査承認後だけロボット/APIで対象システムを更新し、両側のログを突合する。
  1. UiPathのData Fabric(旧Data Service)でCreate New Entity → Federated → External source → Snowflakeを選び、必要な接続、オブジェクト、フィールドを指定します。画面名や利用条件はテナントの版によって確認してください。[^entity]
  2. まずサンプル数十件で、参照可能な行・列、遅延、Snowflakeのクエリ履歴、費用を確認します。大量処理に広げる前に利用上限を調べます。
  3. 自動化からの書き戻しは別経路として設計します。フェデレーション・エンティティが読み取り専用であることを前提に、更新APIやロボットの権限を限定し、再実行時の重複防止を入れます。[^entity]

リスクと限界

  • 費用と性能: コピーを減らせても、Snowflakeへの問い合わせとUiPathの実行には各サービスの条件がかかります。ベンチマーク数値は今回の発表には示されていません。^announce
  • 権限の食い違い: フェデレーション側のレコード制限は外部ソースが担います。サービスアカウントに広すぎる権限を付けないでください。[^entity]
  • 提供範囲: CoCo連携やMarketplace掲載は発表されていますが、利用プラン、リージョン、管理者承認の要否は自社テナントで確認が必要です。^announce
  • 障害時の連鎖: 実行時に外部データを読むため、接続障害やクエリ遅延が業務フローへ伝播し得ます。タイムアウト、再試行、手動への切り替えを設計してください。これは仕組みからの編集上の推論です。[^entity]

今後注目すべき点

双方の製品文書におけるCoCoスキルの設定手順、権限委譲、監査の粒度、利用可能リージョン、実測のクエリ負荷です。導入判断は「接続できた」だけで終えず、権限・費用・復旧の3項目を小規模な実データで検証してから行うのが妥当です。

最終確認日:2026年10月1日(日本時間)。 発表日は2026年9月30日(米国)。本文の製品発表は提供元の説明、導入設計とリスク評価は編集上の提案として区別しました。

参照元

[^entity]: UiPath公式文書:Creating an entity / Federated entity [^zero]: UiPath公式解説:Zero-copy data access

Previous Post Next Post