Excelで邪魔なハイパーリンク警告をVBAで一発解決!

Excelを使用していると、ハイパーリンクをクリックするたびに警告メッセージが表示され、作業効率が低下することがあります。しかし、VBA(ビジュアル・ベーシック・フォー・アプリケーションズ)を利用すれば、この警告メッセージを無視することができます。本記事では、Excelのハイパーリンクで表示される警告メッセージの問題と、VBAを使った解決策について詳しく解説します。これで、もう邪魔な警告メッセージに悩まされることはありません。

1. Excelのハイパーリンクで警告が表示される問題

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Excelを使用する際に、ハイパーリンクをクリックするたびに警告メッセージが表示されることがあります。この警告メッセージは、ハイパーリンク先のファイルに潜在的なリスクがあるかどうかを確認するために表示されますが、使い勝手が悪いと感じることがあります。

Excelのハイパーリンクで発生する警告メッセージの問題点は以下のとおりです:
1. 安全なファイルでも警告が表示される可能性があるため、ウイルスやセキュリティリスクがない場合でも警告が表示されます。
2. 同じリンクを頻繁にクリックする場合には、毎回同じ警告メッセージが表示されてしまい、作業効率が低下します。
3. 警告メッセージを無視して素早くハイパーリンク先のファイルを開きたい場合には、手動で何回も「はい」とクリックしなければなりません。

これらの問題を解決するためには、Excelの設定やVBA(マクロ)を利用して警告メッセージを無効化する方法があります。具体的な解決策については、以下のセクションで説明します。

2. デフォルトの対処方法について

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ハイパーリンクをクリックする前に信頼できるリンク先かどうかを確認することがデフォルトの対処方法として提案されています。デフォルトの対処方法を以下に詳しく説明します。

1. 警告メッセージの確認

ハイパーリンクをクリックする際に表示される警告メッセージには、「ハイパーリンクは、コンピューターとデータに被害を与える場合があります。コンピューターを保護するためには、リンク先が信頼できる場合のみハイパーリンクをクリックしてください。」と書かれています。警告メッセージが表示された場合は、注意が必要です。

2. リンク先の信頼性の判断

ハイパーリンクをクリックする前に、以下の点に注意してリンク先が信頼できるかどうかを判断しましょう。
- リンク先のURLが怪しいものでないか確認してください。
- リンク先の送信者が信頼できるかどうかを判断してください。送信者が不明な場合や信頼性が疑わしい場合は、リンクをクリックしないようにしてください。
- リンクの内容が怪しいものでないか確認してください。不審なファイルやリンクが含まれている場合は、リンクをクリックしないようにしてください。

デフォルトの対処方法では、ハイパーリンクをクリックする前に慎重に判断することが重要です。ハイパーリンクをクリックする際は、信頼できるリンク先であることを確認し、安全にアクセスするようにしましょう。

3. VBAを使った警告無視の方法

programming

VBAを使用して、Excelの警告メッセージを無視する方法があります。これにより、マクロ処理中に表示される警告メッセージが非表示になり、処理がスムーズに進行します。

以下に、VBAを使った警告無視の方法を説明します。

3.1. Application.DisplayAlertsを使用する方法

Application.DisplayAlertsプロパティを使用することで、Excelの警告メッセージを非表示にすることができます。具体的な手順は以下の通りです。

  1. マクロの開始時に、Application.DisplayAlertsプロパティをFalseに設定します。これにより、警告メッセージが非表示になります。

vba
Application.DisplayAlerts = False

  1. マクロの終了時に、Application.DisplayAlertsプロパティをTrueに戻します。これにより、警告メッセージが再び表示されるようになります。

vba
Application.DisplayAlerts = True

3.2. On Error Resume Nextステートメントを使用する方法

On Error Resume Nextステートメントを使用することで、エラーが発生した場合に処理を継続することができます。具体的な手順は以下の通りです。

  1. マクロの開始時に、On Error Resume Nextステートメントを設定します。これにより、エラーが発生しても処理が停止しなくなります。

vba
On Error Resume Next

  1. エラーが発生する可能性のある箇所の直前で、On Error Goto 0ステートメントを使用して、エラーハンドリングを停止します。これにより、エラーメッセージの表示が再開されます。

vba
On Error Goto 0

VBAを使って警告メッセージを無視する方法は以上です。適切に使用することで、Excelの警告メッセージが表示されずにスムーズなマクロ処理が行えます。ただし、警告メッセージが重要な情報を含んでいる場合は注意が必要です。

4. 信頼できる場所への追加方法

computer

Excelでセキュリティ通知を表示させずにハイパーリンクやVBAを使用するには、リンク先やファイルの発行元を信頼できる場所として追加する必要があります。以下に、信頼できる場所への追加方法を示します。

  1. オプションの設定
  2. 「ファイル」タブをクリックしてオプションを開きます。
  3. 「セキュリティセンター」(または「トラストセンター」)を選択します。

  4. 信頼できる場所の追加

  5. 信頼できる場所の設定画面が表示されたら、「信頼できる場所」を選択します。
  6. 「新しい場所の追加」を選択します。

  7. フォルダーやファイルの指定

  8. 「参照」ボタンをクリックして、信頼できる場所に追加したいフォルダーやファイルを選択します。
  9. 必要に応じて、この場所のサブフォルダーも信頼するかどうかチェックを入れます。
  10. 「OK」ボタンを押して設定を確定します。

  11. 削除の方法

  12. 信頼できる場所一覧から削除したい場所を選択し、削除ボタンをクリックします。
  13. 確認メッセージが表示されたら「OK」をクリックして削除を完了します。

信頼できる場所への追加は慎重に行う必要があります。追加した場所には悪意のあるファイルが含まれていてもセキュリティでブロックされず、実行されてしまう可能性があります。そのため、必要がなくなった場合には早めに削除することをおすすめします。

以上が信頼できる場所への追加方法です。設定を行った後は、Excelを再起動するとハイパーリンクをクリックする際に警告メッセージが表示されず、スムーズにリンク先のファイルが開かれるようになります。

5. マクロによる警告メッセージの対応

excel or macro

エクセルのマクロを使用して、警告メッセージに対処する方法をご紹介します。マクロを使用することで、警告メッセージを無視することや特定の警告メッセージに対して処理を追加することができます。

マクロ内に「Application.DisplayAlerts = False」というステートメントを追加することで、マクロファイルを開いた際に表示される警告メッセージを無視することができます。これにより、警告メッセージが表示されずにマクロの処理が続行されます。

また、特定の警告メッセージに対して処理を追加する方法もあります。例えば、「このブックには、安全ではない可能性のある外部ソースへのリンクが1つ以上含まれています。」という警告メッセージが表示された場合、あらかじめマクロ内でリンクの更新や非更新を指定することができます。

以下のコードを使用して、リンクの更新をしない設定とする例を示します。

python
Workbooks.Open FileName:="C:\Book1.xls", UpdateLinks:=0

上記のコードでは、リンクの更新をしない設定となっています。もしリンクの更新をする場合は、「UpdateLinks」の値を「3」に変更します。

ただし、マクロによって警告メッセージを処理する場合、セキュリティ上のリスクに注意が必要です。正確なコードを使用し、予期せぬエラーが発生しないようにすることが重要です。マクロを使用する際には慎重に検討し、安全性を確保した上で効率的な作業を行いましょう。

まとめ

このように、Excelのハイパーリンクで発生する警告メッセージの問題を解決する方法について説明しました。デフォルトの対処方法として、信頼できるリンク先かどうかを確認することをおすすめしました。また、VBAを使用して警告メッセージを無視する方法や、信頼できる場所への追加方法についても解説しました。

さらに、マクロを使用して警告メッセージに対応する方法も紹介しました。マクロを使用することで、警告メッセージを無視することや特定の警告メッセージに対して処理を追加することができます。

ただし、警告メッセージはセキュリティ上の重要な情報を含んでいる場合もあるため、慎重に対応する必要があります。正確なコードを使用し、セキュリティリスクを避けるように心掛けましょう。

Excelのハイパーリンクで起こる警告メッセージの問題を解決することで、作業効率を向上させることができます。適切な対処方法を選択し、安全かつスムーズな操作を心掛けましょう。

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